映画「ベイビーワルキューレ」感想レビュー 殺し屋の日常を描く新感覚バディムービー

殺し屋というハードな職業を持ちながら、引越しや家事、バイト面接など、どこにでもある“日常”を生きる女子コンビの物語を描いた映画「ベイビーワルキューレ」。
そのギャップがとにかく面白く、最後まで飽きずに惹きつけられる作品です。

アクション映画が好きな人も、キャラクターの掛け合いを楽しみたい人も、どちらも満足できる絶妙なバランス。
この独自の世界観こそ、「ベイビーワルキューレ」が多くの人に刺さる理由だと感じました。

あらすじ

主人公は、天才的な戦闘能力を持つ暗殺者・桜と、冷静沈着でコミュ力が壊滅的な相棒・まひろ。
2人は任務のため全国を転々としていますが、新たな“社会復帰プログラム”の一環として、川崎で一般社会になじむ生活を送ることに。

しかし、近隣トラブル、バイト探し、家事分担、生活費の問題など、普通の女子と同じように生活の悩みが山ほど。
そんな中、過去の因縁が2人を追いかけ、殺し屋としての本能が呼び覚まされていく。

日常パートとアクションパートのコントラストが秀逸で、観ている側も「こういう殺し屋なら近所に住んでいても不思議じゃない」と思えるほど、キャラの生活感が濃厚に描かれているのが本作の魅力です。

 

◆キャラクターの魅力

●桜(髙石あかり)

武術のキレ、アクションのスピード感は完全に“プロ”。
それでいて、バイト面接では緊張して喋れなくなる。
強いのに弱い部分も持っている、そのアンバランスさがとてもリアルで愛おしいキャラクターです。

●まひろ(伊澤彩織)

淡々としていて、言葉数も少なく、感情が読みづらいタイプ。
ところがアクションになると豹変。動きの美しさ、スピード、力強さ……まさに“殺し屋”の説得力が圧倒的です。
伊澤さん本人がアクション女優としての実力者なので、戦闘シーンの迫力が段違い。

この2人のバランスが完璧で、日常シーンのゆるさと、アクションの緊張感を自然に切り替えてくれます。

 

日常×殺し屋のギャップが最高に面白い

「ベイビーワルキューレ」シリーズが人気なのは、この“ギャップの面白さ”にあります。

ご飯を作りながら任務の話をする

隣人トラブルを本気で悩む

久しぶりに訪れた平穏な日常を壊されたくない

でも、戦闘になると圧倒的に強い

このバランス感覚が、アクションが苦手な人にも刺さります。

ただ暴れるだけの映画ではなく、
「殺し屋も普通に生活したい」
という人間味が描かれているのが、ほかの作品にはない魅力です。

 

アクションシーンは国内トップレベル

本作は、とにかくアクションが素晴らしい。

・無駄のない動き
・スピード感
・実戦レベルの近接格闘
・生々しい痛みが伝わる振り付け

カット割りで誤魔化さず、俳優本人が動いているのが分かる。
観ていて「これは本当に強い人の動きだ…」と納得させられます。

特にクライマックスの戦闘は国内映画ではめずらしいほど本格的。
海外アクション好きにも胸を張っておすすめできる完成度です。

 

ストーリーのテンポも抜群

日常 → トラブル → アクション → 解決
というサイクルがテンポ良く進み、飽きる瞬間がありません。

過剰な盛り上げをしない自然な会話劇も良く、
「この子たち、実際に存在してるんじゃない?」
と思わせるリアリティがあります。

アドセンス的にも、キャラクターファンや映画ファンが読みやすい構成になっているため、検索流入を狙いやすいポイントが多い作品です。

 

“ゆるいけど強い”この世界観に中毒性がある

一度見始めると、2人の日常がもっと見たくなる。
そのうち
「続編ある?」
「2はもっと面白いの?」
と気になってしまう…。
実際、続編も高く評価されているのが納得できます。

ただのアクション映画としてではなく、
キャラクター映画として愛されている理由がはっきり分かる作品です。

 

まとめ 今一番“推せる”日本アクション映画

「ベイビーワルキューレ」は、
アクションの質の高さ

ゆるい日常の面白さ

キャラの魅力
がそろった、新世代の日本映画。

観終わったあと、妙に2人の生活が頭から離れず、
「また会いたいな」と思わせてくれます。

アクション映画好きだけでなく、
キャラの関係性が好きな人、
ゆるいコメディが好きな人にもおすすめ。

日本映画の中でも稀有な“本当に強い女子アクション”を観たいなら、
間違いなく一度は観てほしい一本です。

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