韓国で大ヒットしたドラマ「私の夫と結婚して」。
その日本版が放送され、SNSでは大きな話題となっています。
私も原作・韓国版の熱烈なファンとして視聴しましたが……結論から言うと、日本版は“良い意味で別物”。
スッと観られるライトさと、小芝風花さんの清々しい演技で、また新しい「私の夫と結婚して」が誕生したと感じました。
この記事では、日本版ドラマの魅力・気になる点も含めて、読みやすく丁寧にレビューしていきます。
小芝風花、主人公の感情の起伏の表現がいい
まず何より、小芝風花さんの演技が光ります。
裏切られた妻としての傷つき、憔悴、怒りの奥の静かな炎。
そして人生をやり直す中での芯の強さや決意――。
1話から最終話まで、表情の変化だけで視聴者を物語にぐっと引き込む力があります。
韓国版のパク・ミニョンの熱演に比べると、小芝風香さんはより“日本的な繊細さ”が際立ち、視線や言葉の間で心情を伝えるタイプだと思いました。
この“静かな強さ”が日本版ならではの魅力で、「こういうのもアリだな」と感じさせてくれました。
キャスティングが完璧。韓国版を彷彿とさせる適役ぞろい
韓国版のキャラ設定に寄せつつ、日本の俳優陣がしっかり役の空気を掴んでいます。
裏切り夫のイヤ〜な感じ…横山裕さん
親友に見せかけた裏の顔…白石聖さん
正義感と知性のバランスが絶妙な男性キャラ…佐藤健さん
どのキャラも“韓国版で見たあの雰囲気だ!”と思わせつつ、日本版の空気感に自然に馴染んでいる。
これ、簡単なようで実はかなり難しいところです。
でも私はすんなり入り込めました。
とくに親友役の白石聖さんのあざと演技は見物です。
「リメイク作品ってキャストの違和感で挫折しがち」
という人も、この日本版ならすんなり入り込めるはずです。
「やっぱり日本版」なサッパリ感!ドロドロ度は控えめで観やすい
韓国版は一言でいうと“泥臭い”。
感情をむき出しにした復讐劇で、怒りも痛みも徹底的に描く濃厚なタイプです。
一方、日本版はその「泥」を適度に落とした、ライトで観やすいテイスト。
映像のトーン、役者の温度感、演出のテンポ、会話の“間”の使い方
すべてが日本的で、復讐劇ながらも重すぎない。
良くも悪くも、“サクッと観られる”仕上がりになっています。
「韓国版は気になるけど、あの濃さが苦手」
という人には、むしろ日本版のほうが刺さるかもしれません。
ただし、「韓国版特有の、あの感情むき出しの泥臭さが好き」という方には、
日本版は少し物足りない可能性あり。
ここは完全に好みですね。
そして……佐藤健。イケメンすぎて逆に“キザ”に見える問題?(私だけ?)
SNSでも地味に話題になっていますが、佐藤健さん……
格好良すぎて、正直ちょっとキザに見える瞬間がある。
もちろん役柄として“完璧に見える男”を演じているので正解なんですが、佇まいも目線もセリフ回しも完璧すぎて、
> 「こんな完璧な男おる!?」
「漫画かゲームの世界か?」
とツッコミたくなる場面もちらほら。
ただ、これは“佐藤健だからこそ成立してしまう魅力”でもあり、視聴者としてはありがたい眼福ポイントです。
でもちょっとだけキザに感じたのは……きっと私だけじゃないはず。
まとめ 韓国版とは違う方向で成功した良リメイク
日本版「私の夫と結婚して」は、原作や韓国版ファンでも楽しめる“別軸の名作”。
特に、小芝風花さんの演技力
韓国版を感じさせる絶妙キャスティング
サッパリ観られる日本的な演出
これらが上手く噛み合い、日本の視聴者に合った復讐劇として非常に完成度が高いです。
“ドロドロを徹底的に味わいたい人”には少し物足りないかもしれませんが、
“テンポよく観たい人”“復讐劇が初めての人”には最適。
韓国版と日本版、どちらも違った魅力があるので、ぜひ比較しながら楽しんでほしい作品です。

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