韓国史劇の名作といえば必ず名前が挙がる『トンイ』。
2010年に放送されて以来、国内外で熱い支持を受け、何度見ても面白いドラマとして今も人気を誇ります。
数ある史劇の中でも古さを感じさせない理由はどこにあるのでしょうか。
今回は主演の魅力やストーリーの普遍性、さらに劇中で重要な存在となる歴史的悪女・チャン王妃との対立までを掘り下げてご紹介します。
主演ハン・ヒョジュの可憐な存在感
ヒロイン・トンイを演じたのは、国民的女優ハン・ヒョジュさん。
彼女の持つ清らかさと芯の強さが、庶民出身から王妃へと歩む女性の姿を力強く描きました。
特に困難に直面した時の毅然とした表情や、仲間を思いやる優しさに満ちた演技は、視聴者に勇気と希望を与えます。
視聴するたびに「自分も頑張ろう」と思わせてくれるのは、ハン・ヒョジュの演技力がもたらす大きな力でしょう。
また賤民の身分から王の側室、果ては朝鮮歴史の中でも名君と名高い「英祖」の生母までなった、サクセスストーリー。
女性だけでなく、男性であっても楽しめるそんな役を、ハン・ヒョジュさんのキャラクターが嫌味なく軽やかに演じています。
『トンイ』はまさに彼女あってのドラマと言えるでしょう。
チ・ジニの茶目っ気たっぷりな魅力
王・粛宗を演じたチ・ジニさんも、この作品を語るうえで欠かせない存在です。
王としての威厳を保ちながらも、トンイにだけ見せるお茶目で人間味ある一面。
そのギャップが視聴者の心を掴みました。
歴史劇でありながら恋愛ドラマ的な胸のときめきが味わえるのは、チ・ジニの柔軟で温かい演技によるところが大きいといえます。
実際のチ・ジニさんもきっと優しいんだろうと思います。
彼の笑顔が本当にステキで、人柄の良さが滲みでてます。
二人の軽妙なやりとりは、史劇の重苦しさを和らげ、親しみやすさを演出しています。
歴史的悪女・チャン王妃との壮絶な対立
『トンイ』のストーリーで忘れてはならないのが、チャン・オクチョン(チャン王妃)との激しい対立です。
歴史上「悪女」と呼ばれることの多い人物で、権力を握るために数々の策略を巡らせました。
華麗で知略に長けたチャン王妃は、トンイにとって最大のライバル。
天乙貴人の相(将来高貴な身分になるであろう相)を持つ二人。
同じ賤民から高貴な身分になりますが、その道どりは全く異なるトンイとチャン王妃。
まるで同じ時代に存在する光と影。
権力闘争を背景に描かれる二人の緊張感ある駆け引きは、物語の大きな見どころです。
物語では単純な勧善懲悪ではなく、自分の矜持を捨ててまで権力と愛に必死にしがみつくチャン王妃、その人間らしさがドラマに奥行きを与えています。
そんな二人の生き方を対照的に描いてるのも、ドラマの魅力です。
トンイを応援しながらも、チャン王妃の生き様からも目を離せません。
史劇でありながら古さを感じない理由
『トンイ』は17世紀後半の朝鮮王朝を舞台にしていますが、権力争いの裏にある友情や愛、家族への思いといったテーマは普遍的です。
だからこそ現代の視聴者にも強く響き、放送から10年以上たった今でも新鮮に感じられます。
また、映像美や衣装の華やかさも見どころで、視覚的にも飽きさせません。
さらにストーリーは全60話以上と長編ですが、権謀術数のサスペンス要素、コミカルなやりとり、感動的な人間ドラマがバランスよく配置されているため、最後まで一気に観進められる魅力があります。
サブキャラクターたちの深み
『トンイ』の魅力は主演二人だけでなく、脇を固める俳優陣の存在感にも支えられています。
トンイを陰ながら支える仲間たち、宮廷内での忠臣、そして権力に翻弄される人々。
彼ら一人ひとりにドラマがあり、それが物語に厚みを加えています。
サブキャラクターの心情まで丁寧に描かれているため、視聴後には感情移入してしまいます。
まとめ
『トンイ』は、主演のハン・ヒョジュさんとチ・ジニさんの魅力、そして歴史的悪女チャン王妃との緊張感ある対立によって、ただの史劇にとどまらない深みを持つ作品です。
愛と権力、友情と裏切り、人間が抱えるさまざまな感情が凝縮された名作だからこそ、何度見ても飽きることがありません。
まだ観たことがない方にはぜひ一度手に取っていただきたいですし、すでに観たことのある方も再視聴することで新たな発見があるでしょう。
私も何度となく観てます!
大体は、テレ東の朝の韓国ドラマタイムです!(現在も放送中 2025年)
個人的な思い出ですが、入院し手術をしなくてはならない時があり、そこで時間を持て余してた時に観ていたのが『トンイ』でした。
なにも考えず、ただ楽しめたドラマ。
観終わった後の爽やかな感覚になれる事でしょう。
時代を超えて人々の心をつかみ続ける『トンイ』。
その普遍的な魅力は、これからも多くの視聴者を惹きつけ続けるはずです。
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